2025.09.17

世界の豪華な核シェルター12選|内部の様子や費用について紹介

核シェルター
世界の豪華な核シェルター12選|内部の様子や費用について紹介

核シェルターの購入を検討する際、「どうせ導入するなら、豪華で快適な核シェルターが欲しい」と思う方も多いのではないでしょうか。

実際、世界には地下にプールや映画館を備えたシェルター、ホテルのような内装で長期滞在が可能な施設、さらには街全体が要塞化された巨大な構造物まで、単なる「避難場所」を超えた贅沢な空間が存在します。

本記事では、まず日本における核シェルターの現状を整理したうえで、世界の代表的な豪華核シェルター12選を紹介します。実際に導入を考える際に大切な「性能面でのポイント」についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

日本に豪華な核シェルターはある?

結論から言うと、日本には海外で見られるような豪華絢爛な核シェルターは存在しません。

そもそも日本の核シェルター普及率はわずか0.02%と極めて低く、一般的に知られているのは「最低限の命を守るための避難空間」としてのシェルターです。

近年では、住宅建築の際にオプションとして核シェルターを組み込めるケースも出てきています。ただし、これらもあくまで「安全性を確保するための設備」であり、世界にあるようなホテルやリゾート並みの豪華さを持つ核シェルターは日本にはまだほとんど存在していません。

世界の豪華な核シェルター12選

ここからは、世界にある12の豪華シェルターを紹介します。日本で豪華なシェルターに住むのは現実的ではありませんが、事例として参考にしてみてください。

Aerie

Aerie

2026年夏にオープン予定の「Aerie」は、富裕層だけが入居できるメンバーシップ制の豪華核シェルターです。建設場所はアメリカでも富裕層が多いワシントンD.C.郊外のバージニア州で、会費は一口2,000万ドル(約320億円)、会員数はたったの625人とされています。

このシェルターの特徴は、単なる避難施設にとどまらず「地中の5つ星リゾート」と呼べるほどの豪華さを備えている点です。各居住空間は各ユニット185.8㎡と広々しており、内装は高級ホテル並みで、好みに合わせてカスタマイズも可能です。

また、娯楽やリラクゼーションのための設備も充実しています。屋内プールや高級レストラン・バー、スポーツジム、スパが完備されており、地上にいるときと変わらない快適さを体感できるでしょう。

さらに健康管理の面でも、AIによる医療診断やウェルネスプログラム、専用クリニックが整備されており、万全のサポート体制が確保されているのが特徴です。

そして、最も重要な防御性能については、SCIF(機密情報隔離施設)準拠の設計に加え、シェルター製作実績が豊富なSAFE社による、耐核・耐災害仕様を採用しています。

これにより、外部からのさまざまな脅威に対応することが可能です。

Survival Condo

Survival Condo

アメリカ・カンザス州にある「Survival Condo」は、廃止されたミサイルサイロを再利用して誕生した、現代的でラグジュアリーな地下型核シェルターです。地下15階建ての巨大な構造で、複数の高級居住ユニットを備えています。

居住空間は「フルフロアユニット(6〜10名)」「ハーフフロアユニット(3~5名)」の2タイプ。それぞれがキッチンやジャグジー付き浴室、LED照明、ハイエンド家電、スマートホーム機能、さらに電子窓までを備えた豪華な個室となっており、快適な生活を可能にしています。

また、各ユニットには約5年分の食料備蓄も用意されているため、長期の滞在にも対応可能です。

エレベーター完備の施設内には、屋内プールやスパ、トレーニングジム、カスタムバー、ラウンジ、映画館、図書館など、多彩な娯楽・リラクゼーション施設が整っています。

The Oppidum

The Oppidum

「The Oppidum」は、約30,000㎡という広大な敷地を有する、世界最大級の豪華核シェルターです。高級ホテル並みの内装や整備された広大な居住エリアのおかげで、長期の避難生活も快適に過ごすことができます。

居住空間はラグジュアリーなデザインで仕上げられており、ヘリポートや会議室、通信室といったインフラも完備。さらに、ゴルフコースや映画館、ビリヤードルーム、スパ、プール、高級バー、ワインセラーといった贅沢な娯楽・リラクゼーション施設も揃えられています。

また、持続可能性にも配慮しているのも特徴です。省エネ照明や環境に優しい素材の活用、廃棄物削減などの取り組みを通じて、快適さと環境への配慮を両立しています。

加えて、教育ツアーやシミュレーション体験ができるため、建築的価値の学習や、ユニークなライフスタイルを体験できる観光スポットとしての側面も持っています。

Vivos Europa One

Vivos Europa One

「Vivos Europa One」は、ドイツにある世界最大級の地下型核シェルターです。シェルター業界で急成長している「Vivosグループ」が運営しており、政府の軍事要塞を改修して造られました。

地下と地上を合わせて約30万㎡の規模を誇り、核爆発やEMP、化学・生物兵器、地震などにも耐えられる堅牢な造りが特徴です。

居住空間は約243㎡のユニットが34戸あり、キッチンやベッドルーム、リビング、ダイニングなどを自由にカスタマイズできます。

また、館内にはプール、シアター、ジム、バーなどの娯楽施設が揃っているほか、再生可能エネルギーや水の再利用システム、垂直農法を導入して自給自足の持続可能な暮らしを実現している点も魅力です。

加えて、ガイド付きツアーやシミュレーション体験、教育ワークショップも行われており、観光・学びの場としても注目を集めています。

Trident Lake

Trident Lake

「Trident Lake」は、高級リゾートスタイルのシェルター施設です。600戸以上のコンドミニアムを備えているほか、広大な敷地には12基のヘリポートが設置され、緊急時の迅速な移動も可能になっています。

居住空間は快適さと実用性を両立させたデザインで、長期滞在でも暮らしやすいよう工夫されているのが魅力。

館内にはゴルフコースやウォータースポーツ施設、アスレチックセンター、屋内外のスポーツコート、さらには射撃場まで揃っており、リゾートのような日常を過ごすことが可能です。

また、太陽光パネルや集水システムなど持続可能な技術も導入されており、自然環境と調和した生活を実現しています。

湖や自然保護区に囲まれた美しい景観は観光地としても魅力で、ガイドツアーを通じて建築的な革新や持続可能性への取り組みを学べる場としても注目されているようです。

Las Vegas Underground Shelter

「Las Vegas Underground Shelter」は、ラスベガスの住宅街の地下にある核シェルターです。地上の風景を描いた壁画によって地下とは思えない開放感を演出し、贅沢な暮らしを実現しています。

居住空間にはベッドルームや豪華なバスルーム、ゲストハウスが備わっており、快適な生活を送ることが可能です。

さらにプールやスパ、ナイトクラブ、バー、バーベキュー施設まで整備されており、地下でありながらエンターテインメントあふれる空間となっています。

また、水の再利用システムや高度なろ過システムを導入し、地下での持続可能な暮らしを可能にしている点も特徴です。教育ツアーや防災ワークショップ、壁画プロジェクトなども行われており、観光や文化活動の拠点としても注目を集めています。

The Aristocrat

The Aristocrat

「The Aristocrat」は、アメリカに拠点を置くRising S Company(ライジングS社)が手がける豪華なシェルター施設です。最大50名を収容でき、高級ホテルさながらの設備を備えています。

居住空間のインテリアは洗練されたデザインで、照明や空調、セキュリティはスマートホームで操作可能です。館内には温水サウナ、プール、ジム、ゲームルーム、ボウリング場、シアター、射撃場など多彩な娯楽施設が整っています。

さらに注目すべき点は、ソーラーパネルや浄水システム、効率的な廃棄物管理を導入し、自給自足の生活を支える仕組みです。観光客向けのガイドツアーやシミュレーション体験も実施しています。

The Safe House

The Safe House

「The Safe House」は、モダンなデザインが特徴的な地上型のコンクリート製シェルターです。

シェルター自体はガラス窓から自然光が差し込むよう設計されており、有事の際にはコンクリートブロックで覆って安全を確保できる仕組みになっています。

居住空間は天井が二重構造になっていて、通気性が高く、地下型シェルターに比べて明るく開放的な暮らしを送ることが可能です。

さらに、館内外にはプールや屋外シアターといった娯楽施設も備えられており、高い防御性と快適さを両立した生活を送れる点が魅力といえます。

Vivos Indiana

Vivos社が手がけたシェルターの中でも、最も強固なシェルターのひとつといわれているのが「Vivos Indiana」です。4つ星ホテルのように快適な設備が整った環境で、約80人を1年間、地上に戻る必要なく収容できるとされています。

居住設備としてバスルームやダイニングエリアを備えるほか、1年分の燃料を備蓄しており、長期的な生活を支える体制を構築。娯楽面ではシアターエリアやジムも完備され、避難生活の中でも心身を健やかに保てるよう工夫されています。

防御性能も極めて高く、20メガトン級の爆風にも耐えられる設計です。さらに、現役・退役軍人、警察官、医師など各分野のエキスパートが常駐し、居住者をサポートする体制も整えられています。

Vivos xPoint

「Vivos xPoint」は、アメリカ・サウスダコタ州にある世界最大級のシェルター・コミュニティです。広さはマンハッタンのおよそ4分の3に相当し、軍の基地を再利用して誕生しました。

敷地内には約200㎡のユニットが575棟配置されており、各ユニットに10〜24人が暮らせる設計です。内部にはキッチンやリビング、複数のベッドルームが備えられていて、希望に応じてジムを追加することもできます。

敷地内にはレストランやショップ、ガーデンなどの施設があるので、長期滞在でも快適に生活することが可能です。なお、購入には55,000ドル(約800〜900万円)の一括前払いと、年間1,091ドル(16万円)の土地代が求められます。

Greenbrier Bunker

Greenbrier Bunker

Greenbrier Bunkerは、アメリカ・ウエストバージニア州にある地下施設です。冷戦時代、米国議会議員のための避難シェルターとして極秘に建設されました。

地上には高級リゾートホテル「Greenbrier」が建っており、その地下2階部分にシェルターが隠されていたのが特徴です。内部には居住空間のほか、会議室や除染室などが設けられており、緊急時に政府機能を維持できるよう設計されていました。

現在は役割を終え、歴史的観光スポットとして一般公開されています。

Global Seed Vault

Global Seed Vault

ノルウェー北極圏に位置する「Global Seed Vault」は、植物のための核シェルターです。

何百万種類もの植物種子を長期保存できるよう設計されており、地球規模の食料危機に備える“最後の砦”として機能しています。

施設は全長約120メートルのトンネルの奥にあり、自然の冷却効果を利用した貯蔵庫で種子を保護しています。普段は研究・保存の場ですが、一般向けのツアーが行われることもあり、科学的な役割に加えて教育的・観光的な価値も持っています。

核シェルターは豪華さよりも性能・設備が大切

世界には豪華な核シェルターが数多く存在しますが、実際に重要なのは「どれだけ快適か」ではなく「どれだけの被害から身を守れるか」という点です。

核爆発による爆風や放射線、さらに数日から数週間続く放射性降下物(フォールアウト)を想定すると、耐久性や空調システムといった性能の確保は欠かせません。

特に、外部からの衝撃に耐える頑丈な構造や、放射性物質や有害ガスを遮断する換気システムは必須条件です。

さらに、電力や水の供給が途絶えた場合でも生活を続けられるよう、独立した電源や水源を備えていることが望ましいでしょう。

結局のところ、シェルターは「豪華な空間」である前に「命を守るための設備」でなければ意味がないのです。

なお、核シェルターに求められる性能や設備については、以下の記事でも詳しく解説しています。シェルター選びでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

核シェルターに求められる4つの性能とは?命を守るために知っておくべき基礎知識

核シェルターに求められる空調設備とは?重要な理由やエアコン型シェルターも紹介

高性能な核シェルターならHANAREのWNIシェルターがおすすめ

家庭用シェルター

HANAREが取り扱うWNI社の核シェルターは、日本国内でも高い評価を得ている信頼性の高い製品です。最大の特徴は「高性能」と「カスタマイズ性」を両立できる点にあります。

爆風や衝撃に耐えられる堅牢な構造、高性能フィルターを備えた換気システムに加え、住宅の条件に合わせて地下埋没型・屋外独立設置型・室内後付け型など多様なラインナップを用意。

普段は防音性の高さを活かし、書斎やシアタールーム、防音室としても利用可能な点もメリットです。お客様のニーズに最適な設備をカスタマイズできるので、豪華な核シェルターを持ってみたいと思っている方は、一度お気軽にお問い合わせください。

まとめ|高性能な核シェルターをお探しならHANAREにご相談を

豪華な核シェルターは世界各地に存在しますが、命を守るための本来の役割を考えると、最も重視すべきなのは耐久性や空調システムといった性能面です。

見た目や快適さだけで選んでしまうと、いざというときに役に立たないリスクもあるため注意しましょう。

HANAREでは、日本No.1シェアを誇るWNI社のシェルターを取り扱っており、製品選びから設置まで一貫してサポートしています。

性能を第一に考えながらも、快適さを取り入れたカスタマイズも可能なため、「本当に安心できるシェルターを導入したい」と考えている方は、ぜひ一度ご相談ください。

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